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地下鉄発のブラス・バンド、ラッキー・チョップス(Lucky Chops)の誕生秘話【インタビュー】

Lucky Chops cover

ニューヨークを拠点に活動しているラッキー・チョップス(Lucky Chops)
バンドを結成した経緯や音楽性について、トランペット奏者ジョシュア・ガウェル(Joshua Gawel)にインタビューを行った。(インタビュアー自体は2015年1月29日に行われたものです)

どのようにラッキー・チョップスを始めたのですか?

Joshua:始まりはもう何年も前だよ、僕達が高校生の時ぐらいかな。
僕達はニューヨーク州にあるラガーディア高校に通っていて、バンドクラスの同級生だったんだ。その頃はよく放課後にセントラルパークで演奏してポケットマネーを稼いでいたね。(同級生はラファエル・ブーヨ、ジョッシュ・ホルコム、ダロ・ベロージの3名)
その後は全員大学にいって、それぞれ違うバンドで色々なスタイルの音楽を演奏していた。

ラッキー・チョップスが本格的に始動したのは2013年からだね。
各自で学んできた音楽を混ぜ合わせて、いまの僕達のスタイルが完成したんだ。
今の編成はスーザフォン、ドラム、テナーサックス、バリトンサックス、トロンボーン、トランペットの6ピースバンドだよ。

あなた達のパフォーマンスはニューヨークの地下鉄にどのような影響を与えていると思いますか?

Joshua:僕達は2014年からMTA's Music Under New York programに参加して週に1回、NYの地下鉄で演奏する許可を得たんだ。凄く楽しいし、昔セントラルパークで演奏している頃を思い出すよ。

ラッキー・チョップスは、常に喜びを与えられるようなバンドでありたいと思っている。
誰かの一日を素敵なものにしたいと思っているんだ。
嬉しいのは他人同士だった通行人が、足を止めて一緒に踊っているのを見たとき。
それがラッキー・チョップスの全てなんだよ。

ラッキー・チョップスは既存の曲をアレンジしたり、カバーしたりすることが多いですよね。選曲の基準などはあるのでしょうか?

Joshua:僕達はカバー曲を演奏するのが本当に好きなんだ!観客とも繋がりやすいし、僕達の創造性も高めることもできるしね。
ご存じのとおり、僕達にはリードシンガーなしのアコースティック・バンドだ。だけどボーカル曲をファンキーで親しみやすいアレンジにするのを楽しんでいるよ。
カバーするのは、その時に流行っているポップ・ソングが多いかな。クラシックな曲とか、少し実験的なこともやってみたいんだけどね。
でも良い曲は残り続けるから、そういったナンバーはいつでも僕達のレパートリーの中にある。
チャイコフスキーとか、スパイス・ガールズとかもやってみたいな。

ラッキー・チョップスにはグルーブやファンクの要素がありますよね。これまでにラッパーとコラボした経験や、今後そういった予定はありますか?

Joshua:2012年ごろに何回かそういった経験があったかな。
そうそう、そういえばその頃にスヌープ・ドッグ(Snoop)のオープニングアクトを務めたこともあるんだよ!でも、バンドの雰囲気的にヒップホップはあまり合わないと感じてからはそっち方面の活動は控えているかな。
ラッキー・チョップスがヒップホップの要素を含んでいるのは確かだけど、当面はラッパーと仕事をする機会はないね。

ラッキー・チョップはスニューオリンズ・ブラスバンドの要素も持っているように感じます。この影響はありますか?

Joshua:僕達はNOLA(New Orleans, Louisianaの略)の音楽を愛しているよ。
メンバーの何人かはジャズを演奏していたこともあるし、僕個人はジャズの歴史について研究していたこともある。1920年から1930年初期のジャズは、僕のプレイに大きな影響を与えているよ。それをラッキー・チョップスのサウンドに加えることも好きなんだ。

直近で何か大きなニュースはありますか?

Joshua:今凄く大きいプロジェクトに取り組んでいるんだ。内容はまだ言えないんだけど。
楽しみに待ってて!

ライブを行いたい場所などはありますか?

Joshua:そうだね、ヨットの上でライブをしてみたいね。お客はなしで一日中そこで演奏してみたい!

※この記事はこちらのインタビューを参考に作成した記事です

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