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ジャズミュージシャンを目指す若者達へ。「無理にニューヨークを目指す必要はない」- デヴィッド・ビニー(David Binney)

デヴィッド・ビニー(David Binney)

サックス奏者であるデヴィッド・ビニー(David Binney)は、ジャズミュージシャンを目指す若者達へ向け、「無理にニューヨークを目指す必要はない。現在に生きる私達には、非常に多くの選択肢がある。」とインタビューで答えている。

デヴィッド・ビニー(David Binney)はマイアミ生まれ、カリフォルニア育ちのサックス奏者。38年間ほどニューヨークでスタジオミュージシャンとして活躍しており、これまでにジョージ・コールマン(George Coleman)、フィル・ウッズ(Phil Woods)、ジム・ホール(Jim Hall)など様々なミュージシャンと共演歴がある。
長い間NYで活動を続け、2019年からカリフォルニアに戻ったデヴィッドは、現在の音楽シーンについて以下のように語っている。

「僕は19歳でニューヨークに行ったんだけど、その時と今では状況が変わってきていると思う。前はクリエイティブなジャズミュージシャンになる為に必須な場所だったけど、今では他にも沢山クールな場所があるんだ。」

デヴィッドはこのことについて、二つの要因が関係しているのではないかと考えている。
まず一つ目は、インターネットの発展により、レッスンの幅が増えたこと。今日、多くの優れた大学などのレッスンをオンラインで受講することが出来る。これにより、自分に合った質の良いレッスンを受けるようになった為、世界中どこでも音楽を学べるようになった。
そしてもう一つは、様々な音楽を手軽に聴くこと、学ぶことが出来ることだ。これにより、素晴らしい音楽を発見しやすく、プロがどのように演奏しているかなども学ぶことができる。また、演奏している本人が解説を行っている動画も少なくない為、理論や奏法など様々なことをオンラインで学ぶことができるようになった。

また、デヴィッドはこのように語っている。

「もちろん、ニューヨークやロサンゼルスには優れたミュージシャンが多いことは事実だ。ただ他にも選択肢があることも知ってほしい。今ではインターネットを通して人にも会いやすくなったしレッスンを受けることも出来るからね。
僕にも若いミュージシャンの知り合いが沢山いるが、彼らは世界各国に友人がいる。昔と違って連絡が取りやすいから友達も増えていくんだと思うよ。」

また現在では、Bandcampや、Spotify、iTunesやその他サービスを通して自分達の作品を発信することも容易になった。デヴィッド自身も、2018年にオンラインサービスにてアルバム"HERE & NOW"をリリースしている。聞くところよると、彼の友人も自宅で録音しており、"自分の家"からキャリアをスタートさせているらしい。こういった自身の作品をリリースしやすい環境も、ミュージシャンにとっては嬉しい選択肢のひとつだろう。

インタビューの最後を、デヴィッドは以下のように締めくくった。

「もしあなたがジャズミュージシャンになりたいのであれば、いつかはニューヨーク、もしくはロサンゼルスへ訪れたほうが良い。でも、住む必要はないと思うよ。そこで学んだことを持ち帰り、自分のキャリアを形成していけばいい。」

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