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ジャズレジェンドによるハンク・モブレー90周年記念ライブ配信【2020月11月15日20時~】

テナー・サックス奏者、ハンク・モブレー(Hank Mobley)。

ハード・バップ黄金期を支え、多くのジャズミュージシャンに影響を与えたテナー・サックス奏者、ハンク・モブレー(Hank Mobley)
彼の生誕90周年を記念し、現地時間11月14日にライブ配信が行われることが決定した。

この動画は日本からでも視聴することができ、日本時間11月15日20時からこちらのウェブサイトを通して配信される予定。チケットは$15と非常にリーズナブルな価格だ。

集められたメンバーも一流ミュージシャンが揃っている。

まず、ベーシストとして迎えられたのがジャズ界のレジェンド、ロン・カーター(Ron Carter)
そしてもう一人のリズム隊としては、ケニー・ワシントン(Kenny Washington)が選ばれている。ジャズドラマーであれば、彼の名を知らぬものはいないだろう。
フロントマンには2000年にグラミー賞を受賞したサックス奏者、ジョー・ロヴァーノ(Joe Lovano)。そしてピアニストとして期待の若手アイザイア・トンプソン(Isaiah J. Thompson)が参加予定となっている。
生演奏ではないとは言え、これだけ豪華なメンバーのライブを$15で視聴できる機会はそうそうないだろう。

加えて特筆すべきは撮影が行われるスタジオだ。

今回会場に選ばれたのは、ジャズミュージシャンの聖地でもあるヴァン・ゲルダー・スタジオ (Van Gelder Studio)。ここではジョン・コルトレーンの『至上の愛』(A Love Supreme)や、ハンク・モブレーの『ソウル・ステーション』(Soul Station)など、数多の名盤が生み出されている。当日の音響状態も非常に楽しみでならない。

最近ではライブ配信を行っているジャズミュージシャンも多いため、今回の配信はあらゆる面で参考になるのではないだろうか。
もちろん、プレイヤーでなくとも、あなたがジャズ好きであれば楽しめること間違いなしのイベントだ。

11月15日日曜の夜は、お酒を片手にジャズを楽しんでみては如何だろうか。

公式ウェブサイト ⇒ https://www.vangelder.live/events/hank-mobely-tribute?utm_source=FB

プロモーションビデオはこちらから。

ルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)

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アメリカ合衆国ニュージャージー州出身のレコーディング・エンジニア。我々が想像する「ジャズの音」を定義した人物であり、亡くなる2016年までにジャズ史に残る数多くの名盤を手掛けてきた。

6歳の頃から叔父の影響でジャズを聴くようになったゲルダー。元々電子機器への関心があり、22歳になる1946年には自宅で地元ミュージシャンのレコーディングを行うようになっていた。
1953年、ヴァンは友人だったサックス奏者のギル・メレ(Gil Mellé)の紹介でアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)と出会うこととなる。ブルーノート・レコード(Blue Note Records)の創始者であるアルフレッドはヴァンを気に入り、彼をエンジニアとして迎え入れることとなった。

その後はブルーノート・レコードのエンジニアとして活躍し、1959年にはヴァン・ゲルダー・スタジオ(Van Gelder Studio)に拠点を移動。ここではプレスティッジ・レコード(Prestige Records)、インパルス!レコード(Impulse! Records)、ヴァーヴ・レコード(Verve Records)、CTIレコード(CTI Records)などの録音も手掛けている。

[ヴァン・ゲルダーが手掛けた作品の一部]

  • 処女航海(Maiden Voyage)- ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)
  • ブルー・トレイン(Blue Train)- ジョン・コルトレーン(John Coltrane)
  • アランフェス協奏曲(Concierto)- ジム・ホール(Jim Hall)
  • チュニジアの夜 (A Night in Tunisia) - アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)
  • サキソフォン・コロッサス(Saxophone Colossus)- ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)
  • ザ・ホーク・リラクシーズ(The Hawk Relaxes)[Rudy Van Gelder Remaster]- コールマン・ホーキンス(Coleman Hawkins)
  • ミッドナイト・ブルー(Midnight Blue)[2012 Remaster] - ケニー・バレル(Kenny Burrell)
  • ブルー・スピリッツ(Blue Spirits)- フレディ・ハバード(Freddie Hubbard)
  • ハブ・トーンズ(Hub-Tones)- フレディ・ハバード(Freddie Hubbard)
  • バードランドの夜 Vol.1(A Night at Birdland Vol. 1)- アート・ブレイキー(Art Blakey)
  • 至上の愛(A Love Supreme)- ジョン・コルトレーン(John Coltrane)
  • ソウルトレーン(Soultrane) [Rudy Van Gelder Remaster] - ジョン・コルトレーン(John Coltrane)
  • ソウル・ステーション(Soul Station)- ハンク・モブレー(Hank Mobley)
  • ワークアウト(Workout)- ハンク・モブレー(Hank Mobley)
  • ワン・ステップ・ビヨンド(One Step Beyond)- ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)
  • カプチン・スウィング(Capuchin Swing)- ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)
  • サムシン・エルス(Somethin' Else)- キャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley)
  • グリーン・ストリート(Green Street)- グラント・グリーン(Grant Green)
  • マイ・ポイント・オブ・ビュー(My Point Of View)- ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)
  • ダカール(Dakar)- ジョン・コルトレーン(John Coltrane)
  • バラード(Ballads)- ジョン・コルトレーン(John Coltrane)
  • アフリカ/ブラス(Africa/Brass)- ジョン・コルトレーン(John Coltrane)
  • ビリーバー(The Believer)- ジョン・コルトレーン(John Coltrane)
  • クール・ストラッティン』(Cool Struttin') - ソニー・クラーク(Sonny Clark)
  • スパニッシュ・ブルー(Spanish Blue)- ロン・カーター(Ron Carter)

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