浅葉裕文が2021年2月5日、2枚目となるソロギター・アルバム『星に願いを』(When You Wish Upon a Star)をリリースすることが決定した。
浅葉裕文は1986年生まれの若手ジャズ・ギタリスト。
2017年に「横濱ジャズプロムナード」のジャズ・コンペティションにてグランプリを受賞し、翌年にはアメリカで行われた「デトロイト・ジャズ・フェスティバル」にも参加。2019年には韓国の「Jeju Swing Camp」、台湾で行われた毎年100万人以上が訪れる「台中ジャズフェスティバル」のメインステージでトリを務めるなど、世界を股に掛け活躍している期待のミュージシャンである。
『星に願いを』(When You Wish Upon a Star)の視聴、購入を希望される方は、明日以降こちらのリンクから確認することが出来る。
今回、2ndジャズギター・ソロアルバムのリリースにあたり、浅葉本人に選曲した理由を語ってもらった。
When You Wish Upon a Star - Track Listing
No. | Title | Writer | Length |
1. | When You Wish Upon a Star | Leigh Harline, Ned Washington | 2:36 |
2. | Polka Dots and Moonbeams | Van Heusen, Johnny Burke | 2:20 |
3. | Sunflower | Freddie Hubbard | 2:30 |
4. | Till There Was You | Meredith Willson | 1:50 |
5. | When I Grow Too Old To Dream | Sigmund Romberg, Oscar Hammerstein II | 2:05 |
When You Wish Upon a Star
一曲目はこのアルバムのタイトルでもある"When You Wish Upon a Star"。
大好きなメロディで前からよく弾いていましたが、「今回のソロアルバムに収録しよう!」ということで、改めて原曲をよく聴いてみました。
ジャズで演奏するのはキーがCやFが多いのですが、原曲のキーがEだったことが判明。試しに弾いてみようと思い、キーEで弾いてみたところ、開放弦が使いやすいこともあり、映画らしい壮大なイントロが完成しました。
また、この曲が使われた『ピノキオ』の映画公開が1940年ということで、
「当時の子どもたちはこの曲を聞いて、どんなことを思ったんだろう、どんなことを星に願ったんだろう」と考えました。
もしかしたら、「戦争に行っているお父さんに無事に帰ってきてほしいと思っていたかもしれない。戦争に行っているお父さんも異国で夜空を眺め、家族のもとに無事に帰れるように星に願っていたかも?」など、そんな想像をしながら弾いてみました。
Polka Dots and Moonbeams
この曲は去年の一回目の緊急事態宣言のときによく弾いていた曲です。とてもきれいなメロディで、癒やされたり、優しい気持ちになれるからよく弾いていたのかもしれません。あえて何も考えず、準備もせずレコーディングしてみました。
Sunflower
もの悲しくもきれいなメロディ。1月にクラリネットプレーヤーの宮崎佳彦さんとデュオでライブをしたときにやって、宮崎さんが「この曲は浅葉さんに合うと思ってチョイスした」と言ってくれた曲です。確かに合うなと思い(笑)今回収録してみました。
キーをEmにしたので、こちらも開放弦が気持ちよく使えました。
悲しく、辛く、でもそれすらも美しいような、言葉では難しいですがそんな気持ちで弾いてみました。
Till There Was You
生徒の一人が「ビートルズがやっている曲でジャズっぽい曲がある」と言って教えてくれた曲です。調べてみると、なるほど、作曲者はMeredith Willsonという方で1950年に発表した曲でした。ペギー・リー、ソニー・ロリンズも演奏していたとのこと。もしかしたらペギー・リーのギターはバーニーケッセルなのかもしれません。メロディはもちろん歌詞もとても美しい。バンドでもご機嫌な感じでいつかレコーディングしてみたいです。
When I Grow Too Old To Dream
こちらも宮崎さんとのデュオライブでやった曲でいいなと思った曲。ちょうど『茄子アンダルシアの夏』の映画を見たあとでもあり、なんとなくその映画に出てきた風景に合うような仕上がりになりました。