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自身のスタイルで世界を魅了した貴公子の”ブレない”3作目『コール・ミー・イレスポンシブル』(Call Me Irresponsible)- マイケル・ブーブレ(Michael Bublé)

『コール・ミー・イレスポンシブル』(Call Me Irresponsible)- マイケル・ブーブレ(Michael Bublé)

マイケルが2003年にリリースした1stアルバム『マイケル・ブーブレ』(Michael Bublé)は、全世界で400万枚以上のトータルセールスを記録し、彼を一躍「世界のジャズ・ポップシンガー」へと伸し上げた。

その2年後にはよりキャッチーでポップなソングを多く収録した2ndアルバム『イッツ・タイム』(It’s Time)を発表。”Feeling Good”、”Home”などが連日ラジオやテレビで再生され、多くのリスナーの心を掴み、アルバムの売上は2011年までで600万枚を超えるまでになった。

セカンドアルバムの発表後は、世界各国でライブやツアーなどを精力的に行い、更に人気と知名度を高めていく。2005年11月には、ロサンゼルスでのライブを収録したアルバム『Caught In The Act』をリリース。メジャーデビュー後、自身初となったこのライブアルバムは、世界各国でゴールド・プラチナディスクを獲得。南米、ヨーロッパなどアメリカ以外の国での地位も固めていった。

そして2007年、世界中のファンの大きな期待を背負いリリースしたのが、3rdアルバム『コール・ミー・イレスポンシブル』(Call Me Irresponsible)だ。

2ndアルバムと変わらぬ作風でリリースされた今作も前作同様、世界各国の音楽チャートで1位を獲得。”Feeling Good”、” Home”ほど知名度の高い曲は生まれなかったものの、トータルセールスは500万枚を超え、多くの国でゴールド・プラチナディスクを獲得することとなった。

この辺りになると、「マイケル・ブーブレの作風」が確立されたと言って良いだろう。
ジャズ、ラテン、トラディショナル・ソングのカバー曲を中心に、オリジナル1~2曲を追加したスタイル。
今作で言えば、ジャズスタンダードの"Dream"、ラテンナンバーの"It Had Better Be Tonight"、1962年に作曲されたポップソング”That's Life”などがそれに当たる。

それらに加え、今回はオリジナルナンバーとして"Lost""Everything"を収録。
”Home”、”Haven't Met You Yet”、"It's a Beautiful Day"など、マイケルの書いたナンバーは名曲揃いだが、今回のオリジナルも高い人気を誇っている。

Call Me Irresponsible - Track listing

No.TitleWriterLength
1.The Best Is Yet to ComeCy Coleman, Carolyn Leigh3:05
2.It Had Better Be TonightHenry N. Mancini, Johnny Mercer, Franco Migliacci3:06
3.Me and Mrs. JonesLeon Huff, Kenneth Gamble, Cary Gilbert4:33
4.I'm Your ManLeonard Cohen4:59
5.Comin' Home BabyRobert L. Dorough, Benjamin M. Tucker3:27
6.LostMichael Bublé, Jann Arden, Alan Chang3:40
7.Call Me IrresponsibleSammy Cahn, Jimmy Van Heusen3:16
8.Wonderful Tonight (duet with Ivan Lins)Eric Clapton4:12
9.EverythingBubléChang, Amy Foster-Gillies3:31
10.I've Got the World on a StringHarold Arlen, Ted Koehler2:47
11.Always on My MindMark James, Wayne Thompson, John Christopher4:30
12.That's LifeKelly Gordon, Dean Thompson4:15
13.DreamJohnny Mercer5:06
アメリカ・マンハッタンにあるマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)でのライブ。

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