Reviews

名曲”Happy”が収録されたダンスポップ・アルバム『ガール』(Girl)- ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)

girl-pharrell-williams-cover

皆さんは2013年から2014年にかけて大流行した曲”Happy”をご存じだろうか。
当時、この楽曲は至る所で再生されていたため、耳にしたことのある方も多いだろう。

”Happy”は2013年11月に2ndアルバムの先行シングルとしてリリースされ、そのセールス枚数は1,000万以上。ミュージックビデオも世界中で話題になり、2021年時点でのYouTube動画再生数は脅威の7億万回を突破している。
今回紹介する『ガール』(Girl)は、この名曲”Happy”を含んだ2010年代を代表するダンスポップ・アルバムである。

ボーカルを担当しているのは、バージニア州出身のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)。ファレルはシンガーとしてだけでなく、作曲者、プロデューサー、デザイナー、起業家として活躍している多彩な人物だ。
本作『ガール』(Girl)でも”Happy”を含む全10曲の作詞・作曲を行っている。

先行シングルが爆発的に売れたため、アルバムの売上も期待されたものの、現時点でのトータルセールス枚数は約120万枚。”Happy”が1000万枚以上を売り上げたことを考慮すると、少々物足りない数字であることは否めないだろう。
しかし、このセカンド・アルバムはこの名曲以外にも、素晴らしいナンバーが多く並んでいる。
ポップ好きはもちろん、ダンス・ファンク・ディスコミュージックを愛する人もきっと気に入る楽曲があるはずだ。

Girl - Track Listing

No.TitleWriterLength
1.Marilyn MonroePharrell Williams, Ann Marie Calhoun5:51
2.Brand New (duet with Justin Timberlake)Pharrell Williams4:31
3.HunterPharrell Williams4:00
4.GushPharrell Williams3:54
5.HappyPharrell Williams3:53
6.Come Get It BaePharrell Williams3:21
7.Gust of WindPharrell Williams, Thomas Bangalter, Guy-Manuel de Homem-Christo4:45
8.Lost QueenPharrell Williams7:56
9.Know Who You Are (duet with Alicia Keys)Pharrell Williams3:56
10.It GirlPharrell Williams4:49

Background & Reception

1曲目を飾るのは、R&B・クラブ・ファンクなどの要素がミックスされた"Marilyn Monroe"
タイトルはもちろん1950年代を代表するセックスシンボルの1人マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)のことだ。
「ロマンチックで完璧な女性」について歌われており、モンローに加え、クレオパトラやジャンヌ・ダルクを思わせる歌詞も登場している。
イントロのバイオリンはアメリカ出身のアン・マリー(Ann Marie)によるもの。

ファレルらしい軽快なダンス・ナンバーが2曲目"Brand New"だ。
この曲ではグラミー受賞歴のある歌手ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)をゲストボーカルとして起用。また、ビートボックス奏者としてティンバランド(Timbaland)も参加している豪華なメンツが揃ったナンバーである。

次に並んだ”Hunter”は、楽器のサウンドが印象的なファンク調の楽曲。シンプルな曲構成で各トラックのサウンドも心地よく、聞く人を選ばないナンバーだ。個人的にはギターの音作りが気に入っている。

アメリカらしいポップ・ダンスナンバー”Gush”の次が、皆様お待ちかねの名曲”Happy”
元々はファレルがアメリカ出身の歌手シーロー・グリーン(Cee Lo Green)に提供するために作曲したようだ。
先行シングルとして2013年11月にリリースされ、発売初週からセールスを伸ばし15ヵ国以上の音楽チャートで1位を獲得。第57回グラミー賞では、"Happy" (live)がグラミー賞最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を獲得した。(前年度のアカデミー歌曲賞にもノミネートされているが、『アナと雪の女王』の”Let It Go”が受賞)

ミュージックビデオは「多種多様な人々が、様々な場所で歌に合わせて踊る」というシンプルなもの。
しかし、この動画を模したトリビュート映像が世界各国からYouTube上に投稿され、その数なんと約2000本。ここ日本でも原宿、福岡、神戸など様々な地域からトリビュートビデオが投稿されている。

マイリー・サイラス(Miley Cyrus)をゲストボーカルに迎えたのが、6曲目”Come Get It Bae”。軽快なリズムとファンクの要素を持つこのナンバーは、シングルとしてもリリースされており、ビルボードチャートにて2位を獲得。隠れた人気を持つナンバーだ。

“Happy”の次におすすめの楽曲が、7曲目"Gust of Wind"。
この曲はアルバムが発表される以前から世界各国で注目を集めていた。
その理由は、ゲストボーカルとしてパリ出身のハウス・グループダフト・パンク(Daft Punk)が参加しているからだ。

ファレルとダフト・パンクは、このアルバム以前に2013年4月にリリースされた”Get Lucky”で共演している。
ダフト・パンクの18枚目となったシングル”Get Lucky”は930万枚以上を売り上げ、第56回グラミー賞で二冠を獲得。この楽曲のボーカルを担当したファレルもさらに知名度を上げることとなった。
そんな大成功を収めた”Get Lucky”以来の共演となった"Gust of Wind"は、ディスコの要素を持つファンキーな楽曲。ただひたすらに明るい”Happy”とは違った、深みのあるナンバーだ。

"Know Who You Are"は、R&Bシンガーのアリシア・キーズ(Alicia Keys)とのデュエット曲。
スカのリズムが基調とされており、ボーカルのメロディーラインは控えめ。
曲の構成もシンプルで心の休まる楽曲だ。

アルバム全体を通して、ポップでダンサンブルなサウンドが堪能できるのが、今作『ガール』(Girl)
ファレルのヒットメーカーとしての才能が遺憾なく発揮されたこのセカンド・アルバムは、2010年代を代表するダンスポップ・アルバムである。

Girl - Credit

ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)- ボーカル、キーボード、シンセサイザー、プログラミング、ドラム、パーカッション、プロダクション、ギター
ハンス・ジマー(Hans Zimmer)- ストリングスアレンジ
ケリー・オズボーン(Kelly Osbourne)- バックボーカル(Track 1)
ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)- ボーカル(Track 2)
ティンバランド(Timbaland)- ビートボックス(Track 2)
マイリー・サイラス(Miley Cyrus)- ボーカル(Track 6)
ダフト・パンク(Daft Punk)- ヴォコーダー(Track 8)
フランチェスコ・イエーツ(Francesco Yates)- エレキギター(Track 8)
アリシア・キース(Alicia Keys)- ボーカル(Track 9)
トーマ・バンガルテル(Thomas Bangalter)- ボーカル(Track 8)
ギ=マニュエル・ド・オメン=クリスト(Guy-Manuel de Homem-Christo)- ボーカル(Track 8)
トリー・ケリー(Tori Kelly)- ボーカル(Track 6)
リア・ダメット(Reah Dummett)- ボーカル
ブレント・パシュケ(Brent Paschke)- ギター
アンドリュー・コールマン(Andrew Coleman)- アレンジ、エンジニア、エレキギター

-Reviews
-, , , , , , ,

© 2022 Tororopizza Music Magazine