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最も偉大なファンク・アルバムのひとつ『セックス・マシーン』(Sex Machine)- ジェームス・ブラウン(James Brown)

『セックス・マシーン』(Sex Machine)- ジェームス・ブラウン(James Brown)

ファンク界で最も有名な人物と言えば?
その答えとして真っ先に挙げられるのが、「ファンクの帝王」と称されているジェームス・ブラウン(James Brown)だ。

ジェームス・ブラウンは、1960年代から当時はまだ存在しなかった”ファンク・スタイル"のパフォーマンスで多くの人々を魅了。
”Papa's Got a Brand New Bag”、”I Got You (I Feel Good)”、”I Got the Feelin'”、”Get Up (I Feel Like Being Like A) Sex Machine”など多くの名曲を生み出し、
その中でも”Get Up (I Feel Like Being Like A) Sex Machine”は日本でもCMやテレビでも多く使われている曲の為、耳にしたことのある人も多いだろう。

そんなジェームスが全盛期と呼ばれる1970年代にリリースした作品が『セックス・マシーン』(Sex Machine)だ。
ライブ・アルバムと位置づけされている今作だが、前半の5曲はスタジオで録音されたものに観客の声をオーバーダビングし、ライブ風に仕上げたもの。6曲目以降が実際にジョージア州オーガスタにて行ったライブ音源となっている。
バックバンドはスタジオ音源とライブ音源で異なっている点も見逃せない。
前半はブーツィー・コリンズ(William "Bootsy" Collins)、クライド・スタブルフィールド(Clyde Stubblefield)などザ・JBズ(The J.B.'s)の面々。
後半はフレッド・ウェズリー(Fred Wesley)、メイシオ・パーカー(Maceo Parker)など初期のジェームスを支えた豪華なメンバーが揃っている。
収録曲もファンクを代表する曲"Get Up I Feel Like Being a Sex Machine"から始まり、"I Got The Feelin'"、"It's a Man's Man's Man's World"、"Please, Please, Please"などベストアルバムのような選曲だ。
素晴らしいメンバーと楽曲が揃った今作は、「ファンクレコードの中でも最も偉大な作品のひとつ」として数えられている。
ジェームス・ブラウンを語る上で、『セックス・マシーン』(Sex Machine)は欠かすことは出来ない傑作なのだ。

Sex Machine - Track Listing

No.TitleWriterLength
1.Get Up I Feel Like Being a Sex MachineJames Brown10:48
2.Brother Rapp (Part I & Part II)James Brown5:09
3.BewilderedJames Brown6:09
4.I Got The Feelin'James Brown1:07
5.Give It Up or Turnit a LooseJames Brown6:26
6.I Don't Want Nobody to Give Me NothingJames Brown4:31
7.Licking Stick - Licking StickJames Brown1:19
8.Lowdown PopcornJames Brown3:25
9.Spinning WheelJames Brown4:02
10.If I Ruled the WorldJames Brown4:03
11.There Was a TimeJames Brown4:04
12.It's a Man's Man's Man's WorldJames Brown3:42
13.Please, Please, PleaseJames Brown2:26
14.I Can't Stand Myself (When You Touch Me)James Brown1:28
15.Mother PopcornJames Brown5:50

Sex Machine - Credit

スタジオ音源(Tracks 1~5 and 8)

ジェームス・ブラウン(James Brown)- ボーカル、ピアノ(Sex Machine)
クレイトン・ガンネル(Clayton "Chicken" Gunnels)- トランペット
ダリル・ジャミソン(Darryl "Hassan" Jamison)- トランペット
ロバート・マッカロー(Robert "Chopper" McCollough)- テナーサックス
ボビー・バード(Bobby Byrd)- オルガン、ボーカル(Sex Machine)
キャットフィッシュ・コリンズ(Phelps "Catfish" Collins)- ギター
ブーツィー・コリンズ(William "Bootsy" Collins)- ベース
ジョン・ジャボ・スタークス(John "Jabo" Starks)- ドラム(Sex Machine)
クライド・スタブルフィールド(Clyde Stubblefield)- ドラム(Medley)
ジョニー・グリッグス(Johnny Griggs)- コンガ(Medley)

ライブ音源(Tracks 6~15 except 8)

ジェームス・ブラウン(James Brown)- ボーカル、ピアノ(Spinning Wheel)
リチャード・グリフィス(Richard "Kush" Griffith)- トランペット
ジョセフ・デイビス(Joseph Davis)- トランペット
フレッド・ウェズリー(Fred Wesley)- トロンボーン
メイシオ・パーカー(Maceo Parker)- テナーサックス、オルガン
エルディー・ウィリアムズ(Eldee Williams)- テナーサックス
スト・クレア・ピンクニー(St. Clair Pinckney)- テナーサックス、バリトンサックス
ジミー・ノーレン(Jimmy Nolen)- ギター
アルフォンソ・ケラム(Alphonso "Country" Kellum)- ギター
スウィート・チャールズ・シェレル(Sweet Charles Sherrell)- ベース
クライド・スタブルフィールド(Clyde Stubblefield)- ドラム
ジョン・ジャボ・スタークス(John "Jabo" Starks)- ドラム
メルビン・パーカー(Melvin Parker)- ドラム

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