ニューヨークを拠点に活動しているブラス・バンド、ラッキー・チョップス(Lucky Chops)。
2006年にトロンボーン奏者ジョッシュ・ホルコム(Josh Holcomb)が中心となり結成され、2014年からNY市地下鉄で演奏を行うようになる。
そしてその2年後、YouTubeへ投稿した"Funky Town/I Got You (I Feel Good)"の動画が大ヒット。
一気に世界中の注目を集めることとなった。
ちなみにバリトン奏者のレオ・P(Leo Pellegrino)をフューチャーしたこの動画の再生数は、約700万回。これはメジャーレーベルに属していないグループとしては異例の数値である。
今回紹介するのは、ファンキーでアグレッシブなラッキー・チョップス(Lucky Chops)の魅力が詰まった作品『ライブ・アット・ヴァーチュー・アンド・ヴァイス・スタジオ』(Live at Virtue and Vice Studio)だ。
この2曲入りのEPは、タイトルの通りNY市内にあるヴァーチュー・アンド・ヴァイス・スタジオ(Live at Virtue and Vice Studio)で録音されたもの。ここはノラ・ジョーンズ(Norah Jones)、ジョン・レジェンド(John Legend)、ニーヨ(Ne-Yo)なども使用している有名なスタジオだ。
当然のことながら、音質やミックスの具合が素晴らしく、非常に聴きやすい仕上がりとなっている。低音もクリアでレオ・Pのバリトンとブーヨのスーザフォンのサウンドが心地よい。
収録曲の”Coco”、”Without You”はどちらも彼らのオリジナル・ナンバー。メロディアスながらグルーブ感のある素晴らしい楽曲だ。
YouTubeに投稿されている動画ではカバー曲に注目が行きがちだが、”Buyo”、”Pizza Day”など素敵なナンバーも多く作曲している。
高い作曲能力も、ラッキー・チョップスの魅力と言えるだろう。
値段も2曲入りで約300円となっており、非常にリーズナブル。
『ライブ・アット・ヴァーチュー・アンド・ヴァイス・スタジオ』(Live at Virtue and Vice Studio)は「ラッキー・チョップスとはどういったバンドなのか」を知るには最適な作品だ。
No. | Title | Writer | Length |
1. | Coco | Josh Holcomb | 3:38 |
2. | Without You (4 Tonite) | Daro Behroozi | 4:27 |
Live at Virtue and Vice Studio - Credit
ジョッシュ・ホルコム(Josh Holcomb)- トロンボーン
ダロ・ベロージ(Daro Behroozi)- テナーサックス
ラファエル・ブーヨ(Raphael Buyo)- スーザフォン
レオ・P (Leo Pellegrino)- バリトンサックス
ケビン・コングルトン(Kevin Congleton)- ドラム
ジョシュア・ガウェル(Joshua Gawel)- トランペット