リッチでシャープなサウンドを武器に世界で活躍しているサックス奏者メイシオ・パーカー(Maceo Parker)。
ファンク黄金期である1960年代からジェームズ・ブラウン(James Brown)、ジョージ・クリントン(George Clinton)などのバンドに在籍し、ファンク業界に大きく貢献してきた。
1970年に入るとソロ名義での作品も発表するようになり、アルバムのリリース枚数は15作以上。
今回紹介するのは、その中のひとつである『ダイアル: メイシオ』(Dial: M-A-C-E-O)だ。
2000年にリリースされた今作は、ワァッツ・アー・レコード(What Are Records?)に移籍後、2作目として発表されたアルバム。
メイシオの作品は”外れ”がないことで有名だが、今回の『ダイアル: メイシオ』(Dial: M-A-C-E-O)も期待を裏切らないファンキーな内容となっている。
また、出演アーティストも豪華な面々が揃っているのも今作の特徴だ。
ダイアル音”Dial M-A-C-E-O”から始まり、2曲目はオードリー・マーテルズ(Audrey Martells)をボーカルに迎えた”Rabbits in the Pea Patch”。歌モノも定評のあるメイシオだが、この楽曲も自然と体が動くグルーブ感溢れるナンバーだ。
3曲目にはアーニー・ディフランコ(Ani DiFranco)をボーカルに迎えた”Coin Toss”。普段はフォークソングを歌う彼女だが、この楽曲ではメイシオ節の効いたファンキーな歌声を楽しめる。
次曲である”Baby Loves You”では、ジェームス・テイラー(James Taylor)がボーカルを担当。こちらもテイラーらしさを残しつつメイシオらしい楽曲に仕上がっている。
他にもプリンス(Prince)の”The Greatest Romance Ever Sold”、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)の”My Love”など良曲がズラリ。
ファンク好きなら聴いて損はないアルバム、それが『ダイアル: メイシオ』(Dial: M-A-C-E-O)だ。
Dial: M-A-C-E-O - Track Listing
No. | Title | Writer | Length |
1. | Dial M-A-C-E-O | Maceo Parker | 0:23 |
2. | Rabbits in the Pea Patch | Maceo Parker | 5:10 |
3. | Coin Toss | Maceo Parker | 3:23 |
4. | My Baby Loves You | O'Kelly Isley, Ronald Isley, Rudolph Isley | 4:02 |
5. | The Greatest Romance Ever Sold | Prince | 5:38 |
6. | Black Widow | Corey Parker | 4:56 |
7. | I've Got Work to Do | Maceo Parker | 2:55 |
8. | Simply Tooley | Maceo Parker | 4:28 |
9. | Latin Like | Maceo Parker | 4:40 |
10. | The Closer I Get to You | James Mtume, Reggie Lucas | 5:30 |
11. | My Love | Linda McCartney, Paul McCartney) | 4:05 |
12. | Homeboy | Maceo Parker | 9:24 |
13. | Baby Knows *secret track | Prince | 3:24 |
Dial: M-A-C-E-O - Credit
メイシオ・パーカー(Maceo Parker)- フルート(Tracks 4 to 6, 8, 11)、アルトサックス(Tracks 2, 3, 5, 7-12)、ボーカル(Tracks 2, 3, 4, 7-9, 11)
ロドニー・”スキート”・カーティス(Rodney "Skeet" Curtis)- ベース(Tracks 2-4, 6-12)
ジャマール・トーマス(Jamal Thomas)- ドラム(Tracks 2, 3, 7-10, 12)
ブルーノ・スパイト(Bruno Speight)- ギター(Tracks 2 to 4, 6-12)
ウィル・ブールウェア(Will Boulware)- オルガン(Tracks 2 to 4, 6-12)
ケビン・ハップ(Kevin Hupp)- ドラム(Tracks 4, 6, 11)、パーカッション(Tracks 3, 4, 6, 9, 10, 12)
ヴィンセント・ヘンリー(Vincent Henry)- テナーサックス(Tracks 3, 7, 9, 10)
グレッグ・ボイヤー(Greg Boyer)- トロンボーン(Tracks 3, 4, 7-10, 12)
ロン・ツーリー(Ron Tooley)- トランペット(Tracks 3, 4, 7-10, 12)
スウィート・チャールズ・シェレル(Sweet Charles Sherrell)- ボーカル(Tracks 2, 4)
オードリー・マーテルズ(Audrey Martells)- ボーカル(Tracks 2, 4, 6, 10)
コーリー・パーカー(Corey Parker)- ボーカル(Tracks 2, 4, 6)
ダイアン・ソレル(Diann Sorrell)- ボーカル(Tracks 2, 4, 6, 10)
シェリル・スザンヌ・クロウ(Sheryl Crow)- ボーカル、ハーモニカ(Track 13)
アーニー・ディフランコ(Ani DiFranco)- ギター(Track 3)
ジェームス・テイラー(James Taylor)- ボーカル(Track 4)