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アメリカンなダンス・ロックバンドの1stアルバム『DNCE』 - DNCE(ディー・エヌ・シー・イー) 

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日本ではあまり知名度は高くないかもしれないが、この"DNCE"のメインボーカル、ジョー・ジョナス(Joe Jonas)は本国アメリカではよく知られている人物である。このバンドの結成前、彼は三兄弟で結成したジョナス・ブラザーズ(Jonas Brothers)のメンバーとして活動していた。このバンドは若者を中心に高い人気を誇ったが、2013年に喧嘩別れのような形でバンドを解散してしまう。(2019年に再結成している。)
その後、自身のバンド"DNCE"を結成し、2016年の11月にバンド名と同じタイトルのアルバム"DNCE”をリリースした。
DANCEという単語がバンド名の由来となっているだけあり、彼らの音楽は「ダンス・ロックミュージック」として分類されている。バンドサウンドを基調としながら、踊れる音楽を追及している彼らの1stアルバムは、まさしく「ダンス・ロックアルバム」と呼べる内容だ。
また、この作品にはイリヤ・サルマンサデー(Ilya Salmanzadeh)、ラミ・ヤコブ(Rami Yacoub)など著名な作曲家が多数参加している点も見逃せない。

DNCE - Track Listing

No.TitleWriterLength
1.DNCEJoe Jonas, Ilya Salmanzadeh, Rickard Göransson, James Alan Ghaleb, Justin Tranter3:50
2.Body MovesJonas, Rami Yacoub, Albin Nedler, Kristoffer Fogelmark3:56
3.Cake by the OceanJonas, Mattias Larsson, Robin Fredriksson, Tranter3:39
4.Doctor YouJonas, Oscar Görres, Oscar Holter, Ghaleb3:12
5.ToothbrushJonas, Salmanzadeh, Ghaleb, Görransson3:51
6.Blown (featuring Kent Jones)Jonas, Daryl Kent, Jones, Görres, Holter, Tranter, Edwin Paul Shelton II3:17
7.Good DayJonas, Fredriksson, Larsson, Tranter3:38
8.AlmostJonas, Cole Whittle, Nolan Lambroza, Neal Persiani, Dewain Whitmore, Simon Wilcox2:55
9.NakedJonas, Larsson, Fredriksson, Tranter3:56
10.TruthfullyJonas, Whittle, Lambroza, Persiani, Whitmore, Wilcox, Aaron Zuckerman, Yacoub, Nedler, Fogelmark3:02
11.Be MeanJonas, Görres, Holter, Ghaleb3:31
12.ZoomJonas, Salmanzadeh, Tranter, Göransson3:41
13.Pay My RentJonas, Göransson, Salmanzadeh, Ghaleb3:13
14.UnsweetJonas, Whittle, Lambroza, Persiani, Whitmore, Wilcox, Zuckerman3:20

Background & Reception

1曲目はバンド名、アルバム名と同じタイトルの"DNCE"。作曲にはイリヤ・サルマンサデー(Ilya Salmanzadeh)も携わっている。この曲を聞けば、"DNCE"がなぜ「ダンス・ポップ」や「ダンス・ロック」と呼ばれているか理解できるだろう。
次の曲、"Body Moves"はバンドメンバーとラミ・ヤコブ(Rami Yacoub)との共作。アルバムのリード・シングルとしてもリリースされている。タイトル通り、身体を動かしたくなるようなナンバーだ。
このアルバムで最も人気が高い曲が"Cake by the Ocean"。彼らの記念すべき、デビューシングルでもあり、
アメリカのビルボードで9位を獲得、またYouTubeの再生回数は1億回を超えており、非常に知名度も高い。タイトルの由来はDNCEのプロデューサーが”Sex on the Beach”という言葉を”Cake By The Ocean”と言い間違え、それを聞いたボーカルのジョー・ジョナスがタイトルとして採用したらしい。

4曲目の"Doctor You"はオスカー・ホルター(Oscar Holter)が曲作りに参加したナンバー。オスカーはテイラー・スウィフト(Taylor Swift)やカーリー・レイ・ジェプセン(Carly Rae Jepsen)などにも曲を提供している有名な作曲家だ。曲はダンス・ミュージックの要素もありながらクールな仕上がりになっている。
次の"Toothbrush"も中々に人気の高い曲でこちらもシングルカットされている。これまでの曲とは少し変わった、歌メロを大切にしたナンバーだ。もちろん、身体を動かしたくなるような要素はバッチリ残っている。
6曲目は"Blown"はバンドサウンドが控えめでポップ色の強い曲だ。映画「ボス・ベイビー」の劇中で使用された。曲間のラップ・パートはケント・ジョーンズ(Kent Jones)によるもの。

7曲目は"Good Day"はガラッと雰囲気が代わり、緩い感じの曲だ。日本のバンドSEKAI NO OWARI(通称:セカオワ)がリミックスしたバージョンも存在する。日本ではアレンジバージョンがCMソングに起用され、日本初の「公式バーベキューソング」にも認定されているらしい。
"Almost"は歌メロをフューチャーしたナンバー。マイナー調だが、メロディーとミックスが美しい透明感のある曲だ。コール・ウィットル(Cole Whittle)、サー・ノラン(Nolan Lambroza)、ニール・ペルシアーニ(Neal Persiani)、デワイン・ホィットモア(Dewain Whitmore)、サイモン・ウィルコックス(Simon Wilcox)など、多くの作曲家が協力し完成した曲でもある。
個人的に最も気にっているのが9曲目の"Naked"。80年代ディスコを意識したようなサウンドとアレンジだ。これぞ「ダンス・ロック・ミュージック」といった感じがする。

10曲目は"Truthfully"。ダンス要素は少なめだが、ジョーの歌唱力が堪能できるナンバー。歌メロが美しく、ボーカルフューチャーの曲といってよいだろう。この曲も ニール・ペルシアーニ(Neal Persiani)、デワイン・ホィットモア(Dewain Whitmore) など多くの作曲家が曲作りに携わっている。
"Be Mean"も"DNCE"らしい、ダンス・ロックソングだ。アルバム内では珍しく、バンドメンバーのみで完成させた曲でもある。下記リンクのライブバージョンも素晴らしいクオリティーなので是非聞いてほしい。

12曲目はポップスよりの楽曲"Zoom"。ティーンポップらしい曲でバンドサウンドやダンス要素は少なめ。
"Pay My Rent"はアルバムを発表する前にリリースしたEP「SWAAY」にも含まれている曲。こちらもバンドサウンドは少なめだが、しっかりと踊れるナンバーに仕上がっている。
ラストの曲は"Unsweet"。作曲にはデワイン・ホィットモア(Dewain Whitmore)、サイモン・ウィルコックス(Simon Wilcox)などが携わっている。こちらも特徴としてはポップ色が強めな印象。

DNCE - Credit

ジョー・ジョナス(Joe Jonas)- ボーカル
ジャック・ローレス(Jack Lawless)- ドラム
コール・ウィットル(Cole Whittle)- ベース
イ・ジンジュ(JinJoo Lee)- ギター

Coclusion

世界各国の音楽チャートにもランクインを果たし、CD売り上げ枚数は50万枚以上。新人バンドとしては素晴らしい数字だろう。ポップス寄りの曲もあるので万人受けする作品であることは間違いないだろう。中々日本のバンドではみられない「ダンス・ロックバンド」。是非、あなたの耳で確かめてみてほしい。

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