ファンク・ミュージックを学びたい方へお勧め。『スクールズ・イン』（School's In!）- メイシオ・パーカー（Maceo Parker）

1960年代からジェイムズ・ブラウン（James Brown）バンドのサックス奏者として活躍し、その後はソロ名義として多くのアルバムをリリースしているメイシオ・パーカー（Maceo Parker）。
そんなメイシオが2005年にバンドリーダーとして発表したのが『スクールズ・イン』（School's In!）だ。

メイシオのアルバムはどのアルバムを聞いても"外れ"がない。ファンク好きであればどのアルバムも気に入るはずだ。
その中で、この『スクールズ・イン』（School's In!）の特徴を挙げるとすれば、"ファンクのお勉強"をすることができる。
収録曲も学校を意識した"Basic Funk: 101"、"What You Know About Funk?"、"Song For My Teacher"、"Advanced Funk"、"I'm Gonna Teach You"などユニークなものばかりだ。
またカバー曲のジャクソン5（The Jackson 5）の"ABC"、キャンディ・ダルファー（Candy Dulfer）もゲストで参加しているサム・クック（Sam Cooke）の"What A Wonderful World"はメイシオらしい、期待を裏切らないファンキーなアレンジが施されている。
リズム隊はジョージ・クリントン（George Clinton）が率いたPファンクメンバーの一人でもあり、メイシオが最も信頼しているベーシストの一人であるロドニー・カーティス（Rodney Curtis）、自身もファンクバンドを率いて活躍しているドラマーのジャマール・トーマス（Jamal Thomas）。彼らも30年以上ファンク界で活躍しており、ファンクの先生として申し分ないミュージシャンだ。その他レコーディングに参加しているミュージシャン達も、ファンク界ではその名を知らぬ者はいないほどの大物ばかり。
ファンキーミュージックを学びたい人達にとって、『スクールズ・イン』（School's In!）まさに、うってつけのアルバムと言えよう。

School's In! - Track Listing

Credit

メイシオ・パーカー（Maceo Parker）- アルトサックス、ボーカル
キャンディ・ダルファー（Candy Dulfer）- アルトサックス、ボーカル（Tracks 7）
シンシア・ジョンソン（Cynthia Johnson）- バックボーカル（Tracks 1, 4, 10）
キップ・ブラックシャー（Kip Blackshire）- バックボーカル（Tracks 1, 4, 7, 10）
マーサ・ハイ（Martha "High" Harvin）- バックボーカル（Track 3）
セイディー・ヘイズ（Sadie Hayes）バックボーカル（Tracks 1, 4）
ロドニー・カーティス（Rodney Curtis）- ベース
ジャマール・トーマス（Jamal Thomas）- ドラム
ブルーノ・スパイト（Bruno Speight）- ギター
モリス・ヘイズ（Morris Hayes）- キーボード、オルガン
ヨアキム・ベッカー（Joachim Becker）- プロデューサー
ピーター・ウェニガー（Peter Weniger）- テナーサックス
グレッグ・ボイヤー（Greg Boyer）- トロンボーン
ロン・ツーリー（Ron Tooley）- トランペット
コーリー・パーカー（Corey Parker）- ボーカル