ハワイの子供達に捧げられたライブ・ベストアルバム『ジャック・ジョンソン&フレンズ』（Jack Johnson and Friends – Best of Kokua Festival）

アコースティックなサウンドで世界を魅了し続けているハワイ出身のミュージシャン、ジャック・ジョンソン（Jack Johnson）。ハワイを拠点としており、積極的に活動をしているわけではないが、これまでにグラミー賞に2度ノミネートされ、アルバムの総売上枚数は1,000万を超えている。
そんな彼が、著名なミュージシャンと共に生んだ作品が2012年4月にリリースされた『ジャック・ジョンソン&フレンズ』（Jack Johnson and Friends – Best of Kokua Festival）だ。

本作は2004～2010年にかけて行われたコクアフェスティバル（Kokua Festival）のハイライトで構成された13曲が収録されており、その中にはイーグルス（The Eagles）の"Take It Easy"やカントリーの名曲”Blue Eyes Crying in the Rain”も含まれている。

ジャック屈指の名曲”Better Together”から始まり、ボブ・マーリー（Bob Marley）の息子であるジギー・マーリー（Ziggy Marley）と歌う"Cry! Cry! Cry!"、ウクレレの達人ジェイク・シマブクロ（Jake Shimabukuro）と演奏する"Breakdown"、ジャックが頼りにしているマルチプレイヤー、ザック・ギル（Zach Gill）との"I Shall Be Released"など、アルバムを通して楽しめる作品に仕上がっている。

アコースティックなサウンドが好きな方はもちろん、カントリーの要素も含んでいるのでそういった音楽が好きな方にもお勧めだ。

またこのアルバムの収益は全て、2003年にジャックとその妻であるキム・ジョンソンが中心となり立ち上げた、ハワイの学校やコミュニティを支援するコクアハワイ財団（Kōkua Hawai'i Foundation）へと寄付される。
ジャックはこれまでにも、2008年にソーラー発電を動力にしてレコーディングした4thアルバム『スリープ・スルー・ザ・スタティック』（Sleep Through the Static）をリリースしたり、2011年の東日本大震災の際には5万ドルを寄付するなど、環境問題への取り組みやチャリティー活動を積極的に行う人物としても知られている。

Jack Johnson and Friends – Track Listing